『止まない雨はない…じゃなくてこの雨今すぐ止んでくれ』
初戦0-0ドローで開幕したU11リーグの第2節、翌日からの緊急事態宣言による中断で、しばらく他チームとの試合ができないこと考えると、直近の取り組み(ゾーン1での前進)の達成度を確認する非常に重要な機会となりそうです。
落雷予報が心配ですが、ひとまず実施としていただいた先方に感謝しつつ、試合開始。
開始早々、CB→左右SB→CFとテンポよくボールがつながる場面が何回か見られ、選手たち同士で戦術を共有できていることを実感でき、非常に心強く思いました。
「おれたち、前より強くなってる…!!」
ただし、城小以上に奥行きのないグランドで、特にFWの選手は窮屈に感じたかもしれません。
ラストパスのの場面で何本かオフサイドの判定がありましたが、この辺りは選手自身も自覚があったようなので問題なし。
まずはそこまでたどり着けたことが大きな成長です。その先はこれから焦らずじっくり取り組んでいこう。
一方、DFの場面では粘り強く複数人でブロックを作り、△→バナナのゾーンディフェンスを実行できています。
細かいポジション修正の声も選手同士で掛け合い、こちらも戦術として定着してきたように感じました。
前回と同じく、今日も前半無失点だったことで、選手たちも成長を実感してもらえたらいいなと思います。
後半になるとどんどん雲行きが怪しくなり、遠くに雷鳴も聞こえてくる中、CKからのポジションミスにより失点。
少し話がそれてしまいますが、選手たちに学んでほしいのは、サッカーはミスが必ず起こるスポーツだという事と、それをどう補うかで勝負が決するスポーツだという事です。
今回も2つのミスが原因で失点してしまいました。
1つは、いるべきところにいなかった選手のミス
もう1つは、それに気付いて修正できなかったほかの選手たちのミス
選手1人でできることには限界があります。ではほかの選手たちはどう振る舞うべきなのか。
誰かのせいではなく、自分には何ができたのか。何を改善すればミスは減るのか。
これを選手全員が考えられればさらに強くなれることは、コーチたちが保証します。まだまだ上達できる。
さて、さらに雲行きが怪しくなる中、雷鳴が大きくなった終了3分30秒前、マイボールCKで一度中断となるアクシデントが発生。
集中が途切れてしましかねない状況でしたが、この日の選手たちは違いました。
選手全員でミーティングを行い、得点確率のより高い方法を選択し、それぞれの選手の具体的なプレーまで戦略を練っていました。
30分ほど中断時間がありましたが、集中を切らさず最後までより良い方法を模索し、話し合う姿は、完全にサッカー選手の顔つきでした。
再開後残念ながら得点には結びつかず、アンラッキーな失点で0-2で試合終了となってしまいましたが、大切なのはそのために何をしたのか。狙いをもってプレーできたのかという事です。
中断後のCKで、選手たちの明確な意思としたたかさが見られたことが、この日の大きな収穫だと思います。
選手たちはこの日のことを忘れず、また少しづつ積み重ねていきましょう。
某コーチも同じことを感じていたのか、帰宅後選手宛の熱いメッセージが届きました。
素晴らしく胸を打つ内容だったがゆえに、書き終えていたこのマッチレポートを、何度も修正することになったのは言うまでもありません。
(何度やっても上回ることは当然できず、結果遅れただけですみません…)
最後になりますが、天候が不安定ななか、柔軟な対応により試合を実施して頂き、また終了後選手たちを校舎内に一時避難させて頂いた砧SST様、
大変な天候の中無事選手の引率を行っていただいた保護者様に深くお礼申し上げます。
いちかわ